諏訪神社 小室知也師 


能面の美

”使われてこその能面″ と言われます。 多くの能面作家により大変な数の面が作られているが、本舞台で使われる新面は殆ど無いことに愕然とします。     

室町から今日まで数々の優れた能面が生まれ、淘汰されて今日になりますが、平成に生まれた ❝秀・醜 作面❞ ははどれだけ残るのでしょうか? 

能面自身が持つ美をだれもが認めていながら、壁掛け面と云い舞台に架けられない面をある意味見下しているのも事実です。

然し美術品という壁に架けられ鑑賞される能面の美しさは、やはり存在価値があります。

使われなければ完成しないのでしょうか。

だとすれば、殆どすべての能面は完成しないことになります。


南アルプスの麓 大鹿村 長野県の中でも、同じ下伊那の方からも、特殊な地域と思われているようです。